二条城二の丸御殿
遠侍
柳の間(四の間)・若松の間(五の間):襖の絵によりそう呼ばれる。共に目付役が控え、来殿者の受付を行う。
遠侍の間:城へ参上した大名の控え室。虎の間とも呼ばれ、虎と豹の絵が描かれている。
勅使の間:将軍が朝廷からの使者を迎える対面所。
式台
式台の間:参上した大名が老中と挨拶を交わす場。献上品はこの部屋でとりつがれる。
老中の間:老中の執務室。長押より上は白壁に装飾のない板張天井で、質素な造りとなっている。
大広間
三の間:外様大名の控の間。欄間は厚さ350mmの桧の一枚板を両面から透し彫にしたもので、両面で意匠が異なる。
四の間:将軍上洛のときに武器を収めた部屋。
上段の間(一の間)・下段の間(ニの間):将軍が外様大名に対面した部屋で、最も豪華な造りとなっている。帳台構え(武者隠しの間と通じる扉。臨戦体制の警護武者がいつでも跳び出せるように備えている)、違棚・床の間・附書院を備えた書院造りとなっている。1867年には、この場所で大政奉還が行われた。
黒書院
将軍と親藩および譜代大名の内輪の対面所。大広間と同じ書院造だが、やや小さい。
白書院
将軍の居間と寝室。内部装飾は落ち着いたものとなっている。
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