横浜美術館
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大きな空間から小さな空間へ、小さな空間から大きな空間へ。
隙間から覗く、前の空間とこれからの空間。
何かを介して向こう側を見る楽しさ、対岸を望む喜び、見上げる驚き。
流行り廃りを超えた価値。
取材した日
2003年1月
建物ができた日
1989年
住所
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
設計
丹下健三/丹下健三・都市建築設計研究所
建築
長方形の平面を持つ主たるボリュームに、左側は円(円柱・第ニ展示室)が、右側は45度の角度をつけた正方形(立方体・第五展示室)が、それぞれ貫入する構成になっています。
この二つのボリュームの貫入が、非常な効果を生んでいます。
※数字は展示室番号。
建築 建築
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上写真:建物正面に向かって左側からアプローチ。

下写真:主たるボリュームに貫入する円柱とレストランに囲まれた中庭。

横浜美術館
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正面から中へ。
最初の扉を抜けるとすぐに上写真のトップライトを見上げ、左写真のような光景が広がります。
左に見えるカウンターでチケットを購入し、グランドギャラリーの静謐な光に感動し、ひとしきり見渡して、左中写真の正面奥へと移動し、上を見上げます(左下写真)。
横浜美術館

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開閉式のルーバー(左半分はルーバーが閉じた状態です)を介した自然光が、静かに降り注ぐグランドギャラリー。光がルーバーを、ルーバーが光を、より一層、静謐なものに仕立て上げています。

左に見えるエスカレーターもしくは中央の階段を昇って展示室のあるフロアへ移動します。


展示フロアは、第4展示室→第5展示室→第6展示室(企画展示)→第3展示室→第2展示室→第1展示室→中央半円形の写真ギャラリーという順序で廻ります。
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大きな空間(グランドギャラリー)から第4展示室へ入って出て、また少し大きな空間を感じて第5展示室に入って出て、入って出て…、その間、隙間を介して、或いはまた直接に、自分が少し前にいた空間を、これから向かう空間を、この建物に入って最初に驚かされたグランドギャラリーを、目にします。
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空間の連続性や隙間を介した視線など、そんなことが価値を持つものなのかどうか、その答えがここにあるような気がします。
※企画展示室以外での写真撮影は許可されています。フラッシ、三脚の使用は不可。

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グランドギャラリーには、イサム・ノグチやブランクーシの彫刻が展示されています。
横浜美術館 横浜美術館
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グランドギャラリーの柱は2本ずつ組になっており、見る方向や距離によって、太く見えたり細く見えたり、1本に見えたり2本に見えたり、様々な表情を表します。

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