赤レンガ倉庫
改修され、魅力的な商業施設に生まれ変わった港の倉庫。
外観だけでなく、新しい素材で造り込まれた内部でも、そのオリジナルのディテールを見ることができます。
取材した日
2003年、2004年
建築年/
改修後新規オープン
明治41年~大正2年/
2002年4月
住所/HP
横浜市
改修設計
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外が広々と開けているのに対し、内部は相当に密度の濃い空間となっています。
厚い壁で包まれた窓の小さな建物のなかに、三層に渡ってテナントが並びます。包み込むような内向的な空間は、それ自体としては心地よいものであり、また、伝統的な商店街のような高密度の構成は、人間的スケールに合致した好ましいものであると言えるでしょう。
しかしながら、複数階にわたる建物のなかにこうした構成を詰め込む場合には、適度なヌケ(とりわけ垂直方向の開放)が必要であると思われます。このくらいの規模になってくると、一息でまわり尽くすのは困難で、最初に感じた心地よさも、次第に息苦しさに変ります。一息吐こうにも、
飲食喫茶のできるところも含めて、どこも天井が低く自然光に乏しく、単調な印象を受けるばかりか実際以上の疲労を感じるため、早く外へ出たくなってしまうのです。
たいへんに優れた改修であり、
悪くはないのですが、せめて一箇所くらいはスカッとヌケた空間が設けられていたならば、気分良く長い時間この建物のなかで過ごせるのではないかと思います。

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